「産後からずっと肌がガサガサ・・」
「今まで平気だった化粧品が急にしみる」 「いつになったら戻るの?」
- 産後からかゆみが続く
- 急に化粧水がしみるようになった
- 肌のゴワつきが改善しない
- 鏡を見るのが辛い
これらは、私が美容カウンセラーをしていたころ、産後のママから本当によく聞いた声です。
結論からお伝えすると、産後の肌荒れの多くはホルモンバランスの変化によるもの。そして多くの方は、半年から卒乳のころにかけて落ち着いていきます。あなたのケアが下手だからでも、怠けていたからでもありません。
この記事では、10年以上美容カウンセラーとして数多くの肌を見守ってきた私が、産後に肌が荒れる原因と、いつまで続くのかの目安、そして今日からできる対策をお伝えします。

産後から肌が荒れっぱなしなんです。もう元には戻らないんでしょうか?

大丈夫です!多くの方は時間とともに落ち着きますよ。まず原因から見ていきましょうね。
産後に肌荒れが起きる原因

産後の肌荒れには、はっきりした理由があります。しかもそのほとんどが、自分では止められない体の変化によるものです。
カウンターでも「私のケアが悪いんですよね」とご自分を責める方が本当に多くいらっしゃいました。でも違います。原因を知れば、やるべきことも、やらなくていいことも見えてきます。逆にいえば、原因を知らないまま化粧品を変え続けるのが、いちばん遠回りなんです。ここでは代表的な3つを紹介しますね。
ホルモンバランスの急変
いちばん大きな原因がこれです。妊娠中に増えていた女性ホルモンが、出産を境に一気に減ります。
女性ホルモンには、肌の水分を保ち、うるおいを守る働きがあります。それが急に減るのですから、肌が無防備になるのは当然のこと。乾燥肌だった方が脂っぽくなることもあれば、その逆も起こります。数か月単位で体が元に戻ろうとしている途中、と考えてください。
睡眠不足と自律神経の乱れ
肌が修復されるのは、眠っている間です。夜間の授乳で細切れにしか眠れない時期は、その修復の時間そのものが足りていません。
さらに生活リズムが崩れると、自律神経も乱れます。すると血のめぐりが落ちて、肌に栄養が届きにくくなるんです。産後すぐのママさん!眠れないのはあなたのせいじゃないですからね〜
栄養と水分の不足
授乳中は、思っている以上に水分と栄養が体から出ていきます。
赤ちゃんのお世話を優先して、自分の食事は立ったまま数分、という方も多いですよね。肌をつくるたんぱく質やビタミンが足りなければ、外から塗るだけでは追いつきません。内側からの不足は、化粧品では埋められないのです。
産後の肌荒れが続く期間の目安

産後の肌荒れがいつまで続くのか。いちばん知りたいのは、ここだと思います。「いつまで我慢すればいいのか」が分からないのが、何よりつらいですよね。
個人差は大きいのですが、目安はあります。ホルモンバランスが戻る時期と連動しているため、おおよその見通しは立てられるんです。ただし、この期間を大きく超えて続くときは、別の原因を疑ったほうがいい場合もあります。その見極め方もあわせてお伝えしますね。順に見ていきましょう。
授乳中の目安は半年前後
産後の肌荒れがいつまで続くかでいうと、多くの方は産後3か月から半年ごろにかけて、少しずつ落ち着いてきます。
ホルモンバランスが整いはじめ、赤ちゃんの睡眠も少しまとまってくる時期だからです。とはいえ、半年で完全に戻る方ばかりではありません。授乳が続いている間は、ゆらぎやすい状態が長引くこともあります。
卒乳後に落ち着く理由
「卒乳したら急に肌の調子が戻った」という声は、本当によく聞きました。
授乳が終わると、ホルモンの状態が妊娠前に近づいていきます。体から出ていく水分や栄養も減ります。生理が再開するころを、ひとつの区切りと考えるとよいでしょう。
1年以上続くときの受診目安
一方で、産後1年を過ぎても赤みやかゆみが引かないときは、注意が必要です。
ホルモン以外の原因、たとえば皮膚の病気や甲状腺の不調などが隠れていることもあります。化粧品を変え続けるより、一度皮膚科を受診してください。自己判断で粘る時間がいちばんもったいないです。
産後の肌荒れでやりがちな失敗

荒れているときほど、人は何かを足したくなります。その気持ちはとてもよく分かります。
ただ、カウンターで見てきた限り、産後の肌荒れを長引かせているのは「よかれと思ってやったこと」であるケースが少なくありませんでした。しかも困ったことに、どれも「肌にいいこと」として広まっているものばかりなんです。だから気づきにくい。ここで挙げる3つに心当たりがあれば、今日からやめるだけで変わるかもしれません。
刺激の強いケアへの切り替え
荒れたからといって、高機能な美容液やピーリングに切り替えるのは逆効果です。
バリア機能が落ちている肌に強い成分を入れると、そのぶん刺激を受け取ってしまいます。弱っている肌に必要なのは、攻めるケアではなく守るケア。この時期は何も足さないのが正解です。
洗いすぎによる乾燥
ベタつくからと1日に何度も洗顔したり、しっかり泡立てて長く洗ったりしていませんか?
肌に必要な皮脂まで流してしまうと、肌はかえって皮脂を出そうとします。結果、ベタつきも乾燥も悪化する悪循環に。洗顔は朝晩の2回、ぬるま湯でやさしく、で十分です。
口コミだけで選ぶ買い物
「産後に効いた」という口コミを見て、そのまま買っていませんか?
肌質も、授乳の状況も、睡眠時間も、人によってまるで違います。他の方に効いたものが自分に効くとは限りません。選び方のコツはスキンケアの見直し方と今の自分に合う選び方で詳しくお伝えしていますので、あわせて読んでみてくださいね。
- 高機能なアイテムへの切り替え
- 1日に何度もの洗顔
- 口コミだけを頼りにした買い物
今日からできる産後の肌荒れ対策

ここからは、具体的にやることをお伝えします。といっても、時間も手間もかかりません。
産後のママに「夜はゆっくり湯船に浸かって」なんて言っても無理な話ですよね。だから私がお伝えするのは、赤ちゃんを抱っこしたままでもできる対策だけです。どれも1日3分あれば足りますし、新しく買うものもありません。今あるもので、やり方を変えるだけ。それでも肌は応えてくれます。
保湿だけに絞る引き算
まずは、使うアイテムを化粧水と保湿クリームの2つだけに減らしてみてください。
工程が減れば、肌にふれる成分も、手でこする回数も減ります。荒れている肌には、それが何よりの休息になるんです。落ち着いてきたら、1つずつ戻していけば大丈夫。
すきま時間でのケア
洗面所でゆっくり、は諦めましょう。その代わり、保湿アイテムを生活動線に置くのがおすすめです。
リビング、キッチン、おむつ替えスペース。手が空いた瞬間に塗れる場所に置いておけば、1日に何度でも塗り直せます。「ちゃんとやる」より「気づいたときにやる」が続くコツです。
睡眠と食事の小さな工夫
まとまった睡眠がとれないのは、今はどうしようもありません。だから質より回数で考えます。
赤ちゃんが寝たら、家事より先に10分でも横になってください。食事も、立ったまま食べるならせめてたんぱく質を。ゆで卵やチーズ、豆乳なら手間もかかりません。水分もこまめに。完璧を目指さなくていいんです。
- 化粧水と保湿クリームだけの引き算
- 生活動線への保湿アイテム配置
- 横になる10分とたんぱく質
産後の肌荒れのよくある質問

ここからは、カウンターでよくいただいたご質問にお答えしていきます。
産後の肌の悩みは、人に相談しにくいものばかりですよね。健診のついでに聞くには細かすぎるし、ママ友に話すのも気が引ける。そんな行き場のない疑問を集めました。「こんなこと聞いていいのかな」と思うような内容こそ、実はみなさん同じように悩んでいます。先に目を通しておくと、迷ったときの判断材料になりますよ。気になる項目だけ読んでいただいても構いません!
肌荒れが出やすい時期の目安
産後1か月から3か月ごろがピークという方が多いです。ホルモンの変化と睡眠不足がいちばん重なる時期だからです。そこを越えれば、いつまでも同じ状態が続くわけではありませんよ。
授乳中に使える市販薬の考え方
市販薬は自己判断で使わず、必ず医師か薬剤師に相談してください。授乳中は、成分が母乳に移行するものもあります。「市販薬だから大丈夫」は通用しません。
産後の肌荒れと食べ物の関係
特定の食べ物を避ければ治る、というものではありません。たんぱく質とビタミンが不足しないこと、水分をとること。この2つで十分です。
二人目で肌荒れが変わる理由
年齢も体力も、前回とは違います。上の子のお世話が加わって睡眠時間も減りますよね。一人目で大丈夫だったから今回も、とは考えないほうが安心です。
皮膚科を受診する目安
保湿に絞って2週間たっても改善しないとき、眠れないほどかゆいとき、産後1年を過ぎても続くとき。このどれかに当てはまったら受診してください。
まとめ

産後の肌荒れは、ホルモンバランスの変化という、自分ではどうにもできない理由で起こります。あなたのケアが悪かったわけではありません。
いつまで続くのかでいえば、多くの方は半年から卒乳のころにかけて落ち着いていきます。それまでの対策は、攻めるケアではなく守るケア。保湿だけに絞って、肌を休ませてあげてください。
今日の夜、化粧水と保湿クリーム以外を洗面台から下げるところから始めてみませんか。
- 原因の多くはホルモンバランスの変化
- 落ち着く目安は半年から卒乳のころ
- 足すケアではなく引くケア
- 保湿アイテムは生活動線に置く
- 1年以上続くときは皮膚科へ
お肌の悩み解決室では、産後の肌の悩みに寄り添う記事を他にもご用意しています。気になるテーマがありましたら、あわせて読んでみてくださいね。
